これは、プロである施術家の先生ならば容易にわかるはずです。
仰向けに足を伸ばして直立に寝れば、腰が反るようにできています。
施術院で仰向けの時に直立で寝ると、起きあがりに「腰が痛い!!」なんて言われることがあります。
もちろん、このリリースピローでも正直なところ言われることもありますが、直立で寝ているよりもかなり
楽に起きあがれるということは間違いないようです。
「社長座り」ってご存知ですか?イスに座って机に脚を上げている、あの横柄な態度の状態です。
実は楽だからやっているのをご存知でしたか?
もちろん長時間はかえって疲れる可能性もありますが、まあ、15分、20分ならば楽なんですよね。
ですから、態度が横柄だからとかではなく体が楽なので自然にそのような形になると、言ってもいいと思います。
話を元に戻しますが、なんせ膝裏などにクッションをひかずに仰向けで寝ると、
直立で腰が反ることになるので、仰向けの施術中になんと腰が悪くなっちゃうわけです。
せっかく頚椎部分を施術しているわけですから、楽な姿勢で施術したほうが絶対にいいです。
頚椎を施術しながら腰部もリラックスさせることができたらいいですよね。
まずは、リリースピローを使って寝てみて下さい。
まずは、10人の患者さんに試せばわかります。
これは間違いないです。施術院で使うとわかります。
直立で寝るのと、クッションを使うのとでは仰向けに寝るのが「楽さ」がちがいます。
10人中8人。いやっ!!9人は、必ずクッションを入れている方が楽だと話すと思います。
ただし、やはり例外があります。直立で寝たほうが楽な方です。
これは腰の前湾が消失していて、横からみれば腰椎が真っ直ぐになっている方です。
しかしながら私の施術院では今の所、クッション使わずに仰向けに寝てる患者さんはゼロです。
ですから、ほぼこのリリースピローを使った方が楽に寝れると言うことです。
さて、リリースピローですが、このクッションは患者さんが楽に寝れるだけのツールではないのです。
実は、腹部施術(お腹を緩める時)の時に施術家がかなり腹部を緩めやすくできるツールです。
腹部の施術が腰痛の施術に効果的なことは、先生はすでにおわかりになっていると思います。
腰とお腹は表裏一体。お腹の筋群が腰に影響を与えていることは間違いのないことです。
主な腹部の筋肉をあげると深部の腸腰筋、腸骨筋。そして腹部を大部分を占める腹直筋に
内・外腹斜筋などなどです。
また、最近は自律神経の不安定な方もたくさんいらっしゃいます。
腹部には自律神経に重要な太陽神経叢(たいようしんけいそう)などもあり、腹部にアプローチ
すると異常な固さがある方もいらっしゃいます。そういったところの施術は今後、施術院では必須に
なってくると思われます。
昔々はこの腹部施術というのはいろんな療法(整体、鍼灸、指圧、按摩など)の名人が臨床で
使っていたということを耳にしたことがありますが、これもうなづける話です。
しかし、最近の文献などでは腹部などの施術の仕方すらのっていないのが現状です。
とにもかくにも腰痛の問題箇所のひとつである腹部をうまく施術するためには、
もう少し突っ込んでお話しすると、直立で仰向けに寝た場合は腸腰筋、腹直筋が伸張して触りにくく
なります。
ですから一般的には、膝裏に半円枕を入れて施術している先生が多いと思います。
実際に私も、リリースピローを使うまでは下記の写真の状態で施術していました。
しかしながら、膝裏に半円枕を入れただけでは
完璧に腹部が緩んでいないのですね。
実際の所、まだまだ腹部の筋群は伸張したままで触りにくいのです。
私はその後、さらに腹部を施術する時のことを考えて、足を三角座りのように立ててもらって腹部を
施術していた時もありましたが、これでは足が左右に倒れそうになり、余計なところまでも筋肉を働かせてしまいます。
患者さんの足を持てば良い・・・という意見もあると思いますが、それだと手がひとつ塞がるし、ポジションが悪くなったりします。つまりは施術がしにくくなるわけですね。
ということで結局、考えついたのがリリースピローだったわけです。
このリリースピローのスゴイところは、まだあります。
人によって楽な姿勢というのは変化するものです。ですから人によってピローを変化させないと
いけません。これはピローのフォーメーションによって変化させることができます。
下の写真を観てください。私が施術中によく使うフォーメーションです。
だいたいこのフォーメーションのどれかで患者さんは「楽です。」とお話しされるはずです。
これを一人一人メモして覚えておくといいですね。(私は調査票に書いています。)
そうすれば、患者さんにとって最高の仰臥位姿勢を毎回提供できるわけです。
もし、自分の施術院以外の施術院にその患者さんがいかれたとしても、この仰臥位姿勢を
知ってしまえば、先生の施術院が良かったことを再確認されることでしょう。
構想、製作期間は2年です。
そのつど新しいものをつくりながら試作品は全部で10数個。
かなりの試作品の数にのぼります。それぐらい改良に改良を重ねました。
そして!!
この高田ベットの企画担当Yさん私とで晩の9時頃から「あ〜でもないこ〜でもない」
と材質をひとつひとつ決めてきました。
はっきりいいます。品質はピカイチです。
どんなクッションでもへたりがあるのですが、このクッションも販売する同等のクッションを
1年半程使いましたが、1年過ぎた当たりからちょうど良い感じでなじんできて、施術には
手放せなくなりました。良い状態を長く使えるように設定しているところがまたまた憎いですね!!
「タオルをひいたらいい!!」
そろそろこのレターを読んでいる先生から声が聞こえてきそうです。
ごもっとも!!と言いたいところですが、私は今はそう思いません。(昔は正直思いました。)
例えば・・・
大工さんがいるとして、自分の家を建ててくれているとします。
そこで釘をトンカチでたたいていました。その大工さんは、「この家を立てるのには10年かかります」
と話されたとします。
先生はそれで納得しますか?
そのトンカチ、今は壁に押さえて引き金引けば自動で釘が打たれるトンカチがあります。
これだとわず1ヶ月でも家が建ちます。先生はどっちを選びますか?
言いたいことは要はプロはプロの道具を使ってサービスするのが当たり前なわけです。
それ相応のものを使っていることが患者さんにとって私達ができうる1つのサービスでは
ではないでしょうか?先生はどのように思われます!?
今後研究していかなければいけない部分ですが、筋肉が緊張状態にあると、
リラックスできないばかりか筋肉が緊張しているので血液の環流が悪くなるわけです。
どう逆立ちして考えても、リラックスしているほうが血流がよくなるはずです。
もちろん筋肉はポンプ作用もしているので、動くときも必要ですが施術中はリラックスですね。
私の感覚ですが、最近は自律神経に問題を起こしている方が非常に多いと思います。
その方をみてみると腹部に緊張がある方が多いのです。
お腹を緩めることができれば、このような自律神経の問題の方も改善できる可能性が
あるかもしれません。
リリースピローの中には頚部(頭)と上半身に使われる「頚椎クッション」があります。
この頚椎クッションが実は下半身に使われる全てのリリースピローの良さを引き出します。
「考えてみてください!!」
下半身だけが良い状態だったとしても、上半身がうまくサポートされていなかったら良い状態とはいえないわけです。上半身がうまくサポートされるためには頚部(頭)と上半身がしっかり安定して下半身と同じように「楽」なものでなければいけません。
そこで「頚椎クッション」が考え出されました。
この頚椎クッションの良いところは、絶妙な角度で肩までサポートしているために頚椎に余計な負担が
かからないのです。もちろん下半身のリリースピローとの相性が抜群で仰向け姿勢が非常に楽なものに
なります。
「なおかつ!!」
この頚椎クッションは頚椎の施術全般に使えます。そう!!
「頚部の検査や触診」も
「モーションパルぺーション」も
「筋肉の調整からアジャスト」まで!!
そう、全ての頚椎に施術に関係する部位と方法に適応するのです!!
この頚椎クッションを使ってスムーズに施術している動画をご紹介します。どうぞ御覧下さい!!
頚椎クッションをうまく使った上半身の緩め方
movieボックス中央の再生ボタンを押してご覧ください。
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