施術院をやっていると必ず、
「猫背なんです」と自ら私達に言ってこられる患者さんがおられますよね。
もちろん猫背と思っているだけで私達プロから言わせれば、猫背でも何でもない方もいらっしゃいます。
ただ、その方達にすれば、やはり私達にどうにかしてほしいというわけでお話されるわけです。
先生ならばどうされますか?
もちろん、猫背でなければ、「猫背ではないよ」としっかり理解してもらう方法が良いですし、私の場合は
体が機能的に痛みがなくて問題なければ、わざわざ姿勢を直さなければいけないというものではないという
ことをお伝えします。
ただ、やはり慢性的に姿勢矯正をしたほうが機能的(痛みのなどの改善)にも、見た目にも良い方がいる
ことは間違いのない事実で、そういった場合に私がオススメするのが、
「手技+テーピング」です。
手技は短期間で絶大な効果を発揮することができますし、
見た目の改善と機能的な改善の両方を可能にします。
ただ、これは施術家の先生、患者さんも潜在的に思っていることが、
「この効果はいつまで続くの?」
という部分です。
そこで手技をした後に、一番機能的で見た目も良い状態を保つのがテーピングなのです。
テーピングは手技をした直後の姿勢を保ちつつ、体の再教育を施術院から出た後も可能にします。
姿勢矯正にはとても理屈にかなった方法だと私は考えています。
さきほどからお話している姿勢矯正ですが、では、その「手技+テーピング」で どこまで効果を出せるのか?今、先生は疑問に思っていると思います。
「姿勢なんてすぐに変わるもんじゃない、時間をかけてやっていくものだ!!」 と思われているかもしれませんが、私も同じように考えています。
ただ、患者さんも欲張りな部分があります。今、実際に見た目でも姿勢が改善していなければ 続けてくれるものも続けてくれません。
今回のセミナーでは、無作為に選んだ別段姿勢の事に悩まれていない先生の姿勢矯正を即興で行いました。
手技は今回参加されている先生が手技をされて私がテーピングをしたものです。
以下の写真がその時のものです。手技とテーピングでわずか数分の施術です。
いかがでしょうか。
姿勢に別段悩まれていない先生でもこれほどの効果を出すことができるのです。
そして一番重要な点は、この姿勢矯正は無理矢理な感覚でこの体勢にしているのではなく、
機能的にも優れている状態であり、各関節が自由に動けるような状態なのです。
わずか数十秒の施術とテーピングでこれだけの機能的で見た目も良い姿勢矯正ができたら最高だと
思いませんか?
施術院で美容メニューと言えば、O脚施術をとり入れている施術院が一番多いのではないでしょうか。
私はO脚は美容的な視点よりも長期的な視点で、膝の痛み、腰痛などの問題を危惧しています。
変形性の膝関節症の場合は、ほとんどが見た目もO脚になっていることが多く、推測ですが元々が
O脚ぎみで特定の場所に負担がかかりやすくなっていたのかもしれません。
そういった部分でも私達、施術家は、O脚の見た目と機能的な部分の両方を考えていくことが重要だと
考えています。
誤解を恐れずにO脚の見た目について言わせて頂ければ、痛みの改善や長期的なことよりも、
見た目だけということならば施術家としては、余裕で時間をかけずとも変化させれるぐらいでないと
いけないと思います。
前述している姿勢矯正の時もそうでしたが、セミナーをした日に偶然受講されていたO脚ぎみの先生の
O脚をわずか数分の施術で変化させました。
論より証拠のお写真が下記のものです。
まずは仰臥位で足が外旋していたのがつま先がまっすぐになった写真です。
そしてお待たせしました、立位の状態で約7分後のO脚改善写真です。

いかがでしょうか。
ポイントはO脚気味の先生でも簡単にここまで戻せるということ、手技を説明しながら7分後に
この状態まで改善させれること、そして一番は立っていても非常に楽に機能的に立っていられる
ということがポイントです。
何度も言うようですが、上記の写真は数回の施術、一定期間経過したものを撮影しているわけでなく、
わずか7分で出した結果です。
さらに言えば素人の方から指摘されるぐらいのO脚ならば、今回の方法で施術していただければ
もっと効果がわかるはずです。
ただ、これを読んで下さっている先生方も同じ事を思ってらっしゃるかもしれませんが、
姿勢矯正の時と同じで、このO脚の修正の力がどこまで続くかがポイントなのです。
やはり、生活習慣からなっているものが多いと思いますので、すぐに日常に戻れば
せっかく調整したものでも戻ってしまいます。
しかし、O脚に対してのテーピングテクニックを持っていれば、修正した力をそのまま持続させる
ことができますし、テーピングをすることで良い方向にくせづけしていけるはずです。
テーピングの最大限の効果を出すことができるのがO脚テーピングなのです。
さきほどからお話しているとおり、O脚改善のために手技とテーピングは非常に効果的であることを
お話ししていますが、今回の参加者の方でO脚ではない方にO脚テーピングのバリエーションで
もう一つ効果がある方法で結果を出しました。
まずは写真をご覧下さい。
この先生は全くO脚には悩んでいないわけですが、
ここで知って頂きたいのは1枚のテーピングの 貼り直しで、
この大腿部の数ミリの隙間をかえてしまえるわけです。
そして足に力が入った機能的にも見た目にも良い姿勢をすることができました。
テーピングの威力があらためて証明された一例だと思います。
今、あちこちで美容メニューをとりいれている整骨院や整体院がありますね。
私は別にこのことに関しては決して悪いことではないと思っています。
むしろ、これから手技療法家としては積極的にどんどん活躍できるところを増やしていくことが 大事であり、そういうポジションにたてるポテンシャルを持っていると思っています。
しかし、しかしです・・・。
私も知り合いで美容メニューを取り入れている先生方を知っていますが、 必ずしも成功しているとは思えないんです。
なぜ、成功しないのか・・・?
それはタイミングに問題があるんです。
手技療法家、施術家としていきなり美容メニューを入れてしまうと、その施術院では今までに痛みや
癒しなどで施術院を運営してきているのに、いきなり美容を入れてしまうことで患者さん側もとまどい
をおぼえるからなのです。
今回はこの部分を一番先生にお伝えしたいところなのですが、姿勢の問題やO脚も当然の事ですが、
長期的にそのままにしておけば機能的には害になるおそれがあるものです。
ですから、この姿勢矯正やO脚のような機能的にも問題を起こしそうなもので、見た目の要素も重要な
症状をステップにしながら、美容メニューを取り入れていくことが手技療法家が美容メニューを効果的に
取り入れていく方法になると思っています。
イメージで言えばこんな感じですね。
今回の臨床パーフェクトテーピングセミナーDVD<姿勢矯正・O脚編>では、どうやれば美容メニューを
うまく取り入れて施術院運営をしていくのか、そして今回の姿勢矯正とO脚をどのように絡ませてうまく
患者さんに伝えていくのかなども講義でお話しています。
美容メニューを取り入れている先生も、そして美容メニューをこれから取り入れようとしている先生も
必見の内容を収録しています。
今回は手首と足首に貼る今までにないスペシャルテーピングを公開しています。
テーピングというものは筋肉に貼るのではなく、筋膜に貼るものでもなく、皮膚に貼っていきます。
皮膚は体の最大の感覚受容器であり、関節、筋肉、筋膜を内包しています。
そしてこの皮膚は体の動きと密接に関係していて、とくに手首、足首という末端部分は様々なところ
を連動させる働きがあります。
今回披露したスペシャルテーピングは手首から肩、体幹部への連動、そして足首から骨盤、
そして体幹へ連動させるようなテーピングです。
姿勢矯正でお悩みの方やスポーツ選手の細かなバランスの調整にも大変効果的な方法です。
先生の施術にこのようなテーピングをさらに加えることで施術に効果が増し、先生の施術の恩恵を
長く患者さんにも享受できるので、是非このスペシャルテーピングは先生の施術院に取り入れて下さい。
では、今回の臨床パーフェクトテーピングセミナーDVD<姿勢矯正・O脚編>の詳細な内容を
さらにご紹介していきます。どうぞよろしく御願いします。
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