
施術院サバイバル時代、そして施術家が余ってくる時代に私達はどのように生きていくことが
賢明なのでしょうか?
技術、知識、経営能力を磨くことは施術家としては必須な部分ですが、手当たり次第に勉強することも
効率的ではありません。
やはり、自分の得意分野、症状にフォーカスしていくことも1つの方法だと思うのですが、施術家の先生の
気持ちとしては「1つの疾患」にフォーカスすることをしたくないというのも本音ではないでしょうか。
専門症状などを取り扱うことは、経営的には大変魅力的な部分だと思いますが、その患者さんしか来なく
なるのは「ちょっと・・・・」という部分が私にもあります。
私の施術院は疾患にはフォーカスしていないのでいろんな患者さんが来られますが、一般の患者さん、
もしくはスポーツ選手の間で言われていることは、
「やまだ整骨院で無理だったらあきらめなさい!!」
「ちょっと厳しそうだけど大事な試合が近くて出なければいけないのならばやまだ整骨院に行きなさい!!」
「スポーツの怪我ならば山田先生がなんとかしてくれるから・・・」
などなど、ご来院された患者さんとスポーツ選手からそのように言われています。
これは別に自慢というわけではなく事実を話しているだけで、私自身もそれを狙ってそのようにしている
わけではないのですが、ただ、私もスポーツをいろいろ経験してきた中でスポーツ選手の気持ちもわかり
ますし、なおかつテーピングを得意としてきたので、自ずとスポーツ選手が増えてきたのは間違いないです。
ただ、ここで言えることは、まず間違いなく他の施術院との「差別化」ができているということです。
これが一番大事なことで、とくにこのスポーツ選手を扱うことにより、施術院は飛躍的に経営も安定し、
今もなお患者さんは増え続けています。そして私自身の施術の幅を広げてくれたことも事実です。
で、最初のお話に戻りますが、
このフォーカスすることのデメリットを解決してくれるのが、スポーツ傷害を取り扱うことなのです。
実はスポーツ傷害は今後、若者だけでなく、私達よりも上の世代の方にもさらに需要が増すと考えられます。
実際の所、60歳以上の人が1週間でスポーツをする時間は、20年前と比べると約1.6倍というデータが
でています。
つまりは、あまり語られていないことですが、今後、高齢の方がスポーツに取り組む機会がさらに多くなり、
同じようにスポーツ傷害などを起こすことがでてくるのです。
先生のところでスポーツをされている中年の方やお年を召された方がいらっしゃると思います。
ハードにスポーツを「する」、「しない」は別にしておいて、スポーツをされていることは間違いないのです。
ですから、スポーツを取り扱うことは他の院との差別化も当然のことですが、全年齢の全てのスポーツ選手
のとりこみが可能なのです。
なおかつ、スポーツ傷害は全身症状です。1つの場所にとらわれることなく、いろんな症状を施術家として
みることができます。
今後、施術家として生きていくならば、スポーツ傷害はきっても切りはずせない分野であると考えても
いいでしょう。

私の施術院ではスポーツ選手を数多く取り扱うことによって、たくさんのメリットを今まで享受してきました。
挙げればキリがないのですが、大きなメリットとして、
1.施術家としてのテクニックの幅や取り扱える症状の幅が増えた。
2.トレーナーとして指名され呼ばれることが多くなった。
3.1人のスポーツ選手からの口コミの影響力が、一般の方よりも多くて経営が安定した。
4.自分のテクニックの効果の有無、テーピングの効果の有無をシビアに判定できる。
5.若いスポーツ選手に効果のあったテクニックを、一般のスポーツをしている方にもフィードバックできる。
などなど、良いことずくめです。
とくに先ほどもお話しましたが、昨今の施術院サバイバル時代に口コミの増加というものは
とんでもない効果があるのです。
私がそれを大きく実感したのは、ある協会主催のスポーツの大会で救護班として参加させて頂いた時に、
そのスポーツ大会の参加者の三分の二にあたる選手が私のところの救護班を利用したんです。
その大会で有名な選手とお付き合いがあったわけでもなく、広告も主催者にして頂いたわけでもなく、
ただブースを設けてテーピングをしていただけで、瞬く間にその大会の選手の中で口コミが広がり、
たくさんの選手が利用したのです。
もちろん、その効果は施術院に帰った後も続きました。それが縁となってそのまま患者さんとして
施術院に通院するという例はたくさんあるのです。
スポーツを取り扱うことが、他の症状を取り扱うよりも効果がたくさんあり、施術家としての可能性を
無限に広げることができることを実感した出来事でした。

スポーツ傷害を取り扱うことが良いことはわかって頂いたと思いますが、果たしてすぐにスポーツ選手を
ガンガンにみていけるかということですが、正直に言いますと、私は今までほとんどの施術家が目の当たりに
しないであろう症例をたくさん現場でみてきました。
そしてそれに対応する能力も同時に身につけてまいりました。
当然ながら、私と同じ事ができる先生は私と同じ経験をしてきた先生でないと無理だと思います。
「なんだ・・・やっぱり無理か・・」と今、思われたかもしれませんが、
いえいえ!!それが無理ではないのです。
なぜならば、先生はこれからその経験をしていくことが可能だからです。
そして、そのきっかけづくりを今からマスターできるのです。
それは、テーピングのテクニックをマスターすることで、スポーツ傷害を簡単に取り扱うということが
できるようになるからです。
これはすぐに今からでもできることです。テーピングを使うことにより、まずはスポーツ選手を
引きつけることができますし、なおかつ施術院の外で簡単に結果を出すことが可能なのです。
テーピングというものはとことんスポーツと相性が良いのは考えなくても分かって頂けるはずです。
例えば「テーピングができる先生」ということがわかれば、必ずスポーツ選手がよってくるのです。
テーピング技術というものは奥が深いものですが、実は入り口になる導入の間口は非常に広いのです。
ですから、今すぐに先生の施術院で、次の予約の患者さんから使えるものなのです。
スポーツ選手を相手にして、すぐに取り入れれるテクニックって他にあるでしょうか?
そして、その場ですぐに結果がわかるテクニックはあるでしょうか?
いますぐに始めて頂くことでやらない施術家とは大きな差別化をすることができるのです。

今までの臨床パーフェクトテーピングセミナーDVDシリーズとして3つのセミナーDVDをリリースさせて
頂きましたが、今回のセミナーDVDは、「スポーツ傷害・上肢編」ということで、当然ながらスポーツ傷害に
とことんフォーカスしてセミナーを公開させて頂きました。
その内容は、スポーツ時におけるテーピングの「目的」「効果」「注意点」や応急処置、外傷に対しての
心得等々、私が現場で培ってきたものを講義としてまとめています。
さらに、スポーツ傷害のテーピングとして痛みはもちろんのこと、痛みのもう一つ上の段階、つまりは
パフォーマンスアップや予防までを視野に入れたテーピングを公開しています。
パーフォーマンスアップの観点からはセミナーでは公開しにくい部分がありますが、今回のセミナーでは
可動域の増加という部分にフォーカスしていますので、ここでもそれをご紹介していきますね。

今回の「臨床パーフェクトテーピングセミナーDVD<スポーツ傷害上肢編>では、たくさんのスポーツに
関係するテーピングの数々を収録しました。
例えば、スポーツ別で言えば、
・野球のボールキャッチ(ボールがつかみにくい)
・バレーボールのトスで指を傷める
・野球の投球時、テニス、ゴルフのインパクト時の肘の痛み
・野球、ゴルフ、テニス、バトミントン、剣道など道具を握る動作
・野球のオーバースロー時の痛み、テニスのサーブ
さらには、
・格闘技などの打撃
・柔道などで肩の脱臼歴がある方
その他、まだまだたくさんあるかと思いますが、まず間違いなく、上記のような動作で痛みを訴えられる
スポーツ選手が1人でも先生の所に来られているはずです。
もし、ご来院されてなくてもこれから必ず来ると言っても過言ではないと思います。
先生が施術院でこれから結果を出せば出すほど、先生の所を頼って来院するスポーツ選手が増えるのです。
先生は確実に選手達の要望に応えることができますか?
彼ら達は痛みが無くなった後もコンディションの管理、そしてもっと言えばパフォーマンスアップの要望さえも
求めてきます。
ここで、それに応えていくことが今後、施術家として生き残れるかどうか、そして施術院の繁栄に関わって
くるのです。

今回は肘、手首の矯正テクニックを公開します。
まずは下の写真を観て下さい。

これはセミナー中に肘を調整した結果、肘の屈曲を劇的に変化させた写真です。
この肘の屈曲の変化は下の動画のようなほんの2,3秒のテクニックです。 下記の動画をご覧下さい。
いかがでしょうか?
この動画では右肘の矯正をしていますが、セミナーDVDでは両方の肘を矯正しています。
短い時間で完了するテクニックとはいえ、やはりコンタクトポイントや細かな方法がありますので、
このDVDではその部分も詳しくデモンストレーションして公開しました。ご覧頂ければ必ずマスターして
いけると思います。

ここの関節のテクニックは、今までのテキストや映像教材にはないテクニックです。
手首の関節の矯正は多いのですが、臨床でいろいろ検証した結果、腕尺関節を調整すれば、肘、肩
そして全身に対して影響を及ぼすことがわかりました。
これも短い動画ですがご覧下さいませ。
いかがでしょうか?これも一瞬の動作ですが腕尺関節を確実に矯正した動画です。
コンタクトやコツがありますので、この動画を観ただけでは残念ながらすぐにはできないものですが、
それもDVDでは詳しく説明しながら実技をしています。
そして下記の写真が、その腕尺関節を矯正した前後の腕の回内検査の結果です。

いかがでしょうか・・・。
腕全体、肩にまで全て影響を及ぼしてしまうほどに、この腕尺関節の矯正は効果があります。
これもしっかりとセミナー中にコンタクトのポイントや方法を詳しく説明します。
是非、先生も施術院に取りいれてみて下さい。

セミナーの最後にリクエストがあったので、指、手首、肘、肩の施術の一連の流れをデモンストレーション
させて頂きました。
わずか21秒の間に上肢のテクニックが7つ含まれています。
7つと言ったときにかなり驚かれたのですが、確かに最初にみられた先生にはこの21秒の間に7つ
テクニックが含まれているというのはわからないかもしれません。
下記で、その21秒間に7つのテクニックをしたあとの施術前と施術後の写真を掲載しました。
実はこの矯正は右側にしかしなかったのですが、片腕の調整によって全身のバランスがとれて、
腕の挙上が物の見事に両側とも改善し可動域が広がっています。

私は今まで数多くの症例数をこなしてきました。そして1つの考え方として肩を施術する場合に、手首、
肘の調整をしてから肩の調整をしていくことが一番リスクがなく効果が高いと考えています。
肩の動きを1つとっても、手首、肘が連動して動いています。つまり手首、肘の関節がうまく動いていないと
肩の関節も本来のパフォーマンスが発揮できないのです。
実際にセミナー中でも、前回の首・肩の痛み編に参加された五十肩を患っている先生の手首と肘のみを調整
しただけで、肩の動きをガラリと変化させました。

写真でもわかるように右肩の引っかかり部分が改善していることがよくわかります。
くどいようですが、これは手首と肘を調整したのみで肩は一切触っていません。
手首と肘の連動性で肩の可動域が改善していくのがよくわかると思います。
施術方法はいろんな考え方があると思います。
何を選択するかは先生次第であることは当然ですが、肩が挙がらないといった重度の四十肩・五十肩など
の場合は、とくに手首、肘を調整して、肩はあまり触らずにテーピングのみを施すことで、安全で自然治癒を
生かした最良の方法になるのではと私は考えています。
セミナーDVDでは、手首の重要ポイント、肘の関節の重要ポイントなども説明し、肩に関して言えば、
スポーツで傷めた肩のテーピングなども全てまとめて公開しています。
もちろん、これは頑固な四十肩・五十肩の一般の患者さんにも適応するので是非、臨床で試して使って
みて下さい。
では、さらに臨床パーフェクトテーピングセミナーDVD<スポーツ傷害・上肢編>に収録されているものを
ひとつずつ詳しくご紹介していきますね。
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